富安金属印刷株式会社 様

富安金属印刷株式会社様

富安金属印刷株式会社（以下、富安金属印刷）様は昭和39年（1964年）に埼玉県草加市に本社工場を設立。

以来、埼玉、大阪、広島にそれぞれ自社工場があり、また、グループ会社として静岡、奈良の2拠点に印刷工場を、その他2拠点に商社部門、プリプレス部門で構成されています。

ブリキ板その他金属板への印刷・塗装および製版、それに伴う業務ならびに事業を主な事業内容とされています。

食品や飲料、工業用品などさまざまな“金属”にテキストやイラストを印刷する技術を持ったプロフェッショナル集団です。

金属印刷業界トップクラスのシェアを誇り、設立以来60年以上にわたって業界をけん引しています。

導入背景と選定のポイント

本社工場はオフィス棟、3つの工場建屋ならびに倉庫などがあります。

工場では印刷機械や印刷のためのデータを扱うパソコン、また工程管理システムが稼働しており、それらを使うため敷地全体にITネットワークが構成されています。

「2023年10月ごろから、とくにネットワークが頻繁にトラブルを起こすようになり困っていました」と話すのは、富安金属印刷の営業部参与 島津 愼司 様です。

本社オフィス、工場共にICT機器が増加しつつある中、IPアドレスのリソースが枯渇する状況となり、予期しない、DHCPサーバによるネットワークトラブルなど、社内ネットワーク内に複数のトラブルが浮上しました。

「限られたIPリソースを適正に使用する事を目的としDHCP Server、VLANの構築が急務となりました」と、リコージャパン株式会社デジタルサービス営業本部埼玉支社 ソリューション第二営業部ソリューションコーディネートグループの荒井 健太郎 様は話します。

「元々コピー機の導入やメンテナンスなどでお付き合いのあったリコージャパン様が相談に乗ってくれました」（島津様）リコージャパン様は問題の初期段階からネットワークリニューアルに参加されました。

ネットワーク管理におけるコンサルティングから機器設計、テストから導入まで半年以上の期間をかけて、実施に至りました。

また、L3，L2スイッチ機器の導入については、コストパフォーマンスに優れ、稼働実績の多いFXCのスイッチの導入をリコージャパン様にご提案いただきました。

導入後の効果と今後の展望

本社工場には127名の社員がおり、オフィスと工場それぞれネットワークがあるため障害切り分けも複雑でした。導入の際には各種ネットワーク設計資料が作成され、どこに何がどのように配置されるかがきちんと把握できるようになりました。

「ログがきちんと取れるようになったので、なにかあった際の切り分けも容易になります」（島津様）

VLANを構築することで得られた効果として、ネットワーク上に複数のサブネットが増加され、使用可能なIPリソースが増えたことは基より、役割ごとに決められたサブネットを利用し、フィルタを適用することで、セキュリティ面から見ても大きく向上できました。

「FXCのスイッチは工場全体のネットワークと事務棟側ネットワークを結び構成されています。基幹業務を継続する上では必要不可欠な役割を担っています」（荒井様）

業界標準のコマンドラインインターフェースを実装したFXCのスイッチは構築段階から、大きな問題もなく、機器導入～稼働～現在に至るまで、安定稼働しています。

また、故障頻度が高くないといったお話も事前にお聞きしている為、印刷工場内という特異な環境化でも継続し稼働することを期待しています。

工場内のIoT化が進む中、ネットワーク環境は変化しています。

「FXCには国内メーカーである強みを生かし製品や技術、サポートの提供を通じて、積極的に支援を行って頂きたいと思います」とのコメントをいただきました。

ネットワーク構成図